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【フジトラベル公式マガジン】日本農業遺産 南予の柑橘農業システム


フジトラベル山崎

Daily Life編集長

「日本農業遺産・愛媛・南予の柑橘農業システムツアー」に同行し、南予の良さを再発見したよ♪
フジトラベル公式マガジンで掲載中のフォトグラファーmameさんの体験記をご紹介します♪

<柑橘ソムリエミニ講座>
この日は、県日本農業遺産に認定されている南予地域の柑橘について学ぼう!ツアーの同行でした。
その名も「日本農業遺産・愛媛・南予の柑橘農業システムツアー」

早速ですが、皆様は「日本農業遺産」をご存じですか??
その言葉からは「日本の宝物」というイメージが沸きますが、農林水産大臣から認定される、
全国で24地域しかない大切な遺産なんです。(令和5年1月時点)

社会や環境に適応しながら、何世代にもわたり継承されてきた独自性のある伝統的な農林水産業と、それに密接に関わって育まれた文化や農業生物多様性などが一体となった、重要な伝統的農林水産業を営む地域。今回訪れる南予地域はH31年に認定されました。

そんな南予に代表される風景…沿岸部に広がる山頂まで耕された急傾斜な柑橘園地は圧巻です。また、多品種な柑橘が栽培されているのも南予のポイントです。

さて、一泊二日の学び旅、だったのですが、わたしは1日目のアクティビティに参加です。
まずは、#宇和島きさいや広場 にて #柑橘ソムリエ さんによる柑橘講座を受けました。

実際の柑橘農家さん でありながら、愛媛産柑橘の魅力を広めようと柑橘ソムリエを育てるプログラムも実施されているのだそうです。今回は特別にそのミニ講座をしていただきました。

まずはウェルカムみかんジュースにてお出迎え。
その後、柑橘の種類やルーツ、そして日本や愛媛で育てられている柑橘の分布や数についてレクチャーしていただきました。
時折クイズ形式で楽しく進行していただいたので、撮影しながらわたしも心の中で答えていましたよ…。
が、全然かすらず、大外ればっかり。奥が深い世界です!
柑橘王国と呼ばれる愛媛に住みながら、知らないことが多い、柑橘について俄然興味が沸きました。
と、同時に。このような情熱で愛媛の柑橘生産を支えている生産者さんがいらっしゃることを知ることができて、じわじわと、うれしい気持ちが湧いてきましたよ。すごくいい学び旅の始まりを予感です。

 

 

<柑橘ソムリエ2>
柑橘の食べ比べでレクチャーを。
せとか、甘平、ブラッドオレンジ...
なかにはまだ市場に多く出回っていない媛小春など珍しい品種もあって、みなさんその味や食感の違いに驚きながら食べ比べをされていました。

もちろん、柑橘それぞれ収穫の最適時期が違いますが、この日準備いただいた
7種類からみなさん自分のお気に入りを見つけては「帰ったら買おう!」と言いながら、
スマホのメモ機能に一生懸命記録したり、写真を撮ったり、熱心に体験されていました。

講師の方から感想を求められてはまろやかな味だとか、あとフルーティだとか。
めいめいに感想を口にされていました。その様はさながらソムリエ。
こうやって柑橘の魅力にハマっていくのも楽しそうです。
講義終了後も、講師の先生のところには人が集まって質問タイム。
奥が深い愛媛の柑橘産業。
生産者さんも、それを周知や流通させてくださる方も、楽しませてもらっている私たちも、
みんなで盛り上げていけるといいなぁ、と思うばかりです。

私は残念ながら仕事中!につき、食べることは叶わなかったのですが💦
教えてもらった「美味しい柑橘の見分け方」を参考に、みなさんが美味しい!
と言っていた柑橘を買いに行こう!と思っています。
個人的には媛小春がめっっっちゃ気になってます。

 

 

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<みかんフィッシュ 中田水産>
柑橘ソムリエさんによる柑橘ミニ講座のあとは、みかんフィッシュ養殖を行っている中田水産さんへ。

有名な「みかん鯛」の養殖に関わるあれやこれや見学させていただきました。
なんだか愛媛県自慢!な話ばかりになってしまいますが(笑)
愛媛は柑橘と並んで養殖マダイの養殖の分野でも量、質共に頑張っているのです。
そこにはただ養殖するだけじゃなく、風味や味を改良するべく、
粉骨砕身努力されている方々がいらっしゃるわけなのですが。
養殖魚の高付加価値化プロジェクトを担う、急先鋒とも言えるのがこちらの中田水産さん。
そんな愛媛の2TOPのコラボを見せていただけると言うことで俄然楽しみになります。

中田水産さんでは社長と、(株)宇和島プロジェクトのスタッフさんがハッピをきてお出迎えしてくださいました。

まず見せていただいたのは、みかん鯛に与えている餌づくりの現場です。
工場の3階から、まず材料を投下するシステムです。
その後、餌と柑橘の皮を丁寧に混ぜ、固めていきます。
材料となる魚保管の倉庫と、作った餌を保管する倉庫をそれぞれ見せていただきました。
どちらもTHE冷凍庫。とても寒くて長くははいっていられませんでしたよ…。
厳重に品質管理されておられるのだなぁ、と感心しきりです。
調合に必要な柑橘や、みかんオイルの分量は季節によっても違うらしく、
細かな調整を必要としているそう。日々の研究、努力に頭が下がる思いです…!

社長のご厚意で「餌やり体験」もみんなでさせていただきました。
生簀の中には美しい桜色をしたマダイが元気に泳いでいます。
餌を振り撒いて入れるとこれまた元気に食いついてきました。
なんて楽しい…!みなさん夢中になって餌を撒いていましたよ。
社会科見学のようなツアー。とっても楽しくて時間が経つのがあっという間でした。

 

 

<みかんフィッシュ かどや>
お昼は知る人ぞ知る、宇和島鯛めしの老舗「かどや」さんでいただきました。
愛媛の郷土料理と言えば、鯛めしと言うほどに有名になった感がありますが、
実は愛媛には炊き込みタイプの鯛めしと、このように刺身をごはんにのっけて
食べるタイプの2種類の鯛めしがあるのです(愛媛トリビア)。

かどやさんでいただけるのは刺身を乗っけて食べるタイプ。もとは漁師飯だったとも言われています。

しかも、この日は特別に中田水産さんとのコラボメニューで「みかん鯛」で作った鯛めしメニューです。
お料理が届くなり、みなさんスマホを取り出しめいめいに撮影タイム。
非常に盛り上がっていました(笑)この刺身で食べるタイプだからこそ、
みかん鯛の繊細な肉質や爽やかな味わいが存分に感じられたはず。
かどやさんのホスピタリティも満足度大でした。

 

 

 

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<JAえひめ南玉津共選場>
おなかも和んだところで、バスで共選場へ
共選場とは、その地域で生産された柑橘を集めて「糖度」「大きさ」などで選別、箱詰めしてされて出荷する場所です。
愛媛にはいくつかの共選場がありますが、ここ玉津は光センサーによる
糖度計測を取り入れている大規模共選場の一つです。

広い共選場選果場のなかは、柑橘の選果真っ最中。すごく大きな音がしていて、説明は聞こえず💦
先頭の列の方にご説明いただいたことを、リレーのように伝え聞きしては
みんな「へー!」とか「ほー!」とか感心しきり。
特にたくさんの柑橘が大量にものすごいスピードで流れていく様は圧巻でした。

普段は閉じられている、センサー部分も見せていただき、
柑橘(orポンカン)が通過するたびに光が当たって糖度を測っているところも見られました。

全体的にオートメーション化していましたが、要所要所には人の手もあって。
品質管理のために、目一杯手を尽くされている感がありましたよ。
最後の最後にびっくりしたのは、空中からトラックに運び込まれるダンボールたちの姿。
こんなところまで自動なんだ!!と、驚きましたよー。

共選は、もともと立地として不利な条件を克服し、産地として生き残るために誕生しました。
今も農家が主体となって共選場を運営しているそうです。(今回ご案内くださった、共選長も農家さんなんです!)

 

 

<みかん研究所>
工場見学を済ませたあとは、近くにある「みかん研究所」へ!

ここは温州みかんをはじめ、柑橘類を幅広く研究する場所です。
研究所のてっぺんにはみかんが三つオブジェで飾られてあってそれはそれはキュートです(笑)
まずは共選場選長さんより、現在の柑橘栽培の現状や展望をお話しいただきました。
この地区の生産者さんは40代以下の方が多く、当分は大丈夫!とのお話しも。

そう言えば柑橘ソムリエのお二人もとってもお若かったな〜と。
若い力が躍動する分野であることに力強さを覚えました。
南予の柑橘、私も買ってどんどん広めたい〜。
それから研究所の所長さんと一緒に実際の栽培園地を巡って細かく説明をしてもらいました。
どんなふうに新品種を作り上げているのか。
どれくらいの手間と時間がかかっているのか。
本で読むより、実際に見ながら説明をいただく方がリアルですごい。
プロジェクトX的な、ドキュメンタリーにでもなりそうな話ばかりです。
※研究施設の為一般公開はしておりません。今回はツアーで特別に見学させていただきました。

そして忘れてはならない、5年前の西日本豪雨災害についてのお話も。
どんな風な被害があったのか、どんな風に対策を取ったのか。
淡々とお話をされてはいらっしゃいましたが、そこから立ち上がるためには
大変な思いをされたことを実感しましたし、風化させてはいけないとも思います。

さて、今回のツアーを通して思ったことは、
農業や漁業という仕事を深く知ることの大切さだったかもしれません。
知ることで「もっと知りたい」とか「応援したい」とか「生産者への感謝」の気持ちも芽生えました。
さまざまな取り組みを見せてくださったこのツアーに感謝♪です!

 

 

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